医師が円満に退職するには
勤務医が退職を申し出る際には、
退職日の14日前までに申し出れば、
雇用者側は労働者の退職に応じなければなりません。
しかし、これはあくまでも民法上の話であって、
退職後の人事等を考えると、円満に退職が進むはずはありません。
今回は退職交渉のマナー、タイミングなどについて
書いていきたいと思います。
是非参考にしてみてください。
目次
- 退職交渉のタイミング
- 退職交渉の相手
- 慰留を受けないためには
- 納得のいく退職理由にする
- 退職交渉のタイミング
雇用契約書に定められた日程より前に
退職の申し出をするようにしましょう
一般勤務医ならば3か月前、
何かしら役職のある医師であれば6か月前
になっていることが多いかと思います。
最低でもその期間より前に申し出を行うようにしましょう。
- 退職交渉の相手
退職交渉については、「直属の上司」に行うようにしましょう。
いきなり、院長や教授室に入っていて
退職届をたたきつけるマネはしないでくださいね(笑)
まずは診療科の部長などに話をつけにいきましょう。
- 慰留を受けないようにするには
医師というのは病院にとって貴重な人材です。
よっぽどひどい医師でなければ、辞めてほしくはないはずです
意を決して退職の申し出をしても、引き留めにあう可能性は十分にあります。
慰留をうけないようにするためには
- 退職の「相談」をしないこと
- 次の内定先があることをはっきり伝えること
- 今の職場で何とかなることを退職理由にしないこと です
職場の上司に退職を伝える際には
退職が「決定事項」であることをきっちりと伝えることが大事です
「退職したいと思っている…」というような言い方だと、
何かととどめようとしてくる可能性が高まります。
「〇月〇日に退職させていただきます」とはっきり伝えるようにしましょう
また、次の内定先が決まっていることも伝えましょう。
これがあれば慰留をしようとはならないはずです。
また、4でも述べますが、
今の職場で何とかできることを退職理由にしないことも大切です。
例えば金銭的なことや業務負担を理由にするのであれば、
ちょっと給料増やすから、とか 少し休ませるようにするから
と引き留めにあってしまいます。
- 退職理由
納得のいく退職理由を述べることも円満退職の秘訣です。
決して真実を述べる必要はありません。
次の注意点に従って退職理由を考えていきましょう。
- 現職のネガティブな理由を述べない
- 次の職場でできるポジティブな理由(スキルアップ等)にする
- 家庭の都合または、病気を理由にする
現職のネガティブな理由を述べてしまうと、
けんかっぽくなってしまい、円満退職につながりません。
また、3でも述べましたが、
「じゃあそこを改善していけば、転職しなくてもいいじゃん」
ということになれば、引き留めにあう可能性も出てきます。
例えば、
「次の勤務先はPCIの症例が、○○件もあって、
循環器内科のスキルアップのためにもどうしても経験してみたいです」
というように、うまくポジティブな言葉に変換しましょう。
また、必殺技としては家庭の都合や病気を理由にするのもありです。
「親の介護のためにどうしても田舎に引っ越さなければなりません」
「病気のため、ゆっくり働ける病院へ転勤します」
こういわれてしまうと、突っ込みようがありません。
ただ、一つの注意点としては、
「家庭の都合」、「病気」でうその理由をつく場合
絶対にばれないようにしてください
うっかり身内から漏れてしまったりがないように
身内には口裏を合わせるようにしてください
万が一にばれた場合は、あなたの状況はかなり苦しくなります
絶対にばれないようにうそを塗り固めてください(笑)
まとめ
この記事では円満退職の極意について書いてみました
医療業界というのは良くも悪くも狭い世界です。
悪態ついて辞めようもんなら、うわさはすぐに広まります
必ず円満に辞めるようにしましょう
この記事を読んで、円満に転職できる方が一人でも増えることを祈っています
医局員の方で、退局について悩んでいる方は下記記事をご参照ください